外来患者との関わりの中で

　病院に外来患者が来くる否や、自分の出番だと言わんばかりに患者の看護に当たる看護師がいることでしょう。患者を救えるのは自分だというくらいに献身的な看護をするのが窺えて、看護の力を引き出していこうとするのが見て取れます。外来患者を看取った数だけ看護師としての大いなる成長が期待できると思っている看護師が少なくないと考えられて、患者に奉仕の精神で接していこうとする気持ちが看護師魂を燃え上がらせていくと考えられるのです。外来患者の数だけ数多くのドラマが生まれると思っている看護師は、手厚い看護で自分を救ってくれたという患者からのお礼の言葉を貰っているのが往々にして考えられて、その言葉を聞いた看護師は、本当にドラマのように自分が感動していることに驚くのではないかと考えられます。
　病院の収益の大半は外来患者からの医療費でまかなっている病院があるかもしれません。それだけ外来患者にとってかかり易い病院だということになり、質の高い医療行為を実践する病院だという口コミが広まっているのを感じさせるのです。ともすれば外来患者を専門的に看取る病院として地域に親しまれていくのではないかと思い、外来患者にとっての聖地となっていくことが窺えてきます。外来患者を救いたいという気持ちを強く持っている看護師は、看護スキルの向上に余念が無いと思い、磨かれた看護スキルが患者を救い出す愛の手として機能することを期待していることでしょう。